楽天ペイメント株式会社

楽天グループには70を超えるサービスがある。その中核を担うのが、楽天ペイメントが提供する「楽天ペイ」「楽天Edy」「楽天キャッシュ」など多彩なキャッシュレス決済サービスだ。
楽天ペイメントが掲げる「ONE Payment」は、ユーザやパートナー店舗のより身近なものにサービスを進化させることを目的とした取り組みだ。中でも「ONE App」は、多彩なキャッシュレス決済サービスを1つのアプリへ統合するというもの。楽天ペイメントが目指す新たなプロダクト開発に迫る。

私たちのミッション・取り巻く課題

楽天のサービスを統合したアプリで今までにない顧客体験を実現する。

キャッシュレスの変革をリードしてきた楽天ペイメント2023年に新設された「プロダクト本部」のメンバーたちが取り組んでいるのは、ユーザやパートナー店舗の利便性向上に加え、顧客体験の新たな価値を創出し、未来のキャッシュレスの在り方を提示すること。それのひとつが楽天ペイメントのコアとなるサービス「楽天ペイ アプリ」におけるサービスの統合だ。多彩なキャッシュレスサービスをどう統合し、新たな顧客体験へと繋げていくか。キャッシュレスの未来を拓くミッションに挑んでいる。

メンバー

  • プロダクトマネージャー

    Akira

  • プロダクトマネージャー

    Ryu

  • プロダクトマネージャー

    Kackey

  • プロダクトマネージャー

    Hinano

  • プロダクトマネージャー

    Chihiro

  • プロダクトマネージャー

    Miho

プロダクトマネジメント機能の集約でビジョンをさらに明確化する。

2023年、楽天ペイメントはそれまで「楽天ペイ」「楽天Edy」「楽天キャッシュ」などサービスごとに編成されていた組織を再編。目玉となったのが、各サービスのプロダクトマネジメント機能を集約した「プロダクト本部」の新設だった。

プロダクト本部に集められたメンバーがこれまで手掛けてきたサービスはさまざまだ。
例えば、リーダーのRyuichiは、楽天の多彩なサービスと連携できる電子マネー「楽天キャッシュ」を担当。「楽天ポイントカード」のアプリを中心にアプリクーポンの中長期計画の策定などにも携わってきたのはHinanoだ。Kazukiは「楽天ペイ アプリ」の請求書払いプロジェクトのメンバーとして活躍し、Chihiroは「楽天Edy」アプリのUI・UX開発を担ってきた。さらに、加盟店向けの新決済端末「楽天ペイ ターミナル」のプロジェクトメンバーであるMihoもいた。それらのメンバーを束ねているのが、マネージャーであるAkiraだ。

  • Akira“事業収益の向上はもちろんですが、我々プロダクト本部の目的は、さまざまなプロジェクトを進める中で、アップデートを繰り返し、より魅力的なプロダクトを創り出すこと。プロダクトに特化して、より広く、深く考え、その成功を実現することがメインの業務です”

ひとつのアプリで生活をより豊かに。新たな価値を社会へ届ける。

プロダクト本部では、「ONE Payment」の一環として、2023年にパートナー店舗向けのオールインワン決済端末「楽天ペイ ターミナル」を世に送り出した。決済や通信などの機能に加え、楽天ポイントや領収書アプリなど店舗の運営をサポートするアプリを搭載。1つの端末で店舗の運営支援までを担うことができ、全国の数万を超える店舗で導入されている。

そして、「ONE Payment」戦略の柱のひとつが、ユーザが1つのIDでさまざまなサービスを横断的に利用でき、楽天グループの強みである「楽天ポイント」を貯める/使える顧客体験をより深めていくことだ。

中心となるのは「ONE APP」。楽天ペイメントが提供する「楽天ペイ アプリ」に、「楽天ペイ」「楽天Edy」「楽天キャッシュ」などのキャッシュレス決済サービス、そして「楽天ポイント」「楽天チェック」などのポイントサービスなどを統合。1つのアプリにすることで、スマートフォンなど1つのデバイスで楽天のサービス活用を完結できるのだ。

「ONE App」では、楽天ペインメント内にとどまらず、楽天グループの多彩なサービスとの連動も構想に盛り込まれている。

「ONE App」の仕組みづくりは、ユーザの利便性を高め、新たな顧客体験の創出につながる。その確信はメンバー全員の心にあり、日々の業務へのモチベーションにもなっている。

  • Chihiro“「楽天ポイント」との連携を深めることでオンラインとオフラインをより密に融合させ、ユーザとパートナー店舗のつながりを強化。各サービスを担当するプロダクトマネージャーが連携できる組織だからこそ、「楽天ペイ アプリ」の価値を突き詰め、「ONE App」を効果的に進められると実感しています”

  • Ryu“「楽天キャッシュ」はこの数年で急激に成長しており、今やメインのアセットのひとつ。ユーザの価値創造と事業収益の最大化を両軸としたプロダクト開発を発信できることもプロダクト本部の強みです。事業やサービスの成長にしっかりとコミットできていますね”

機能の一元化をどう図るのか。
課題解決の鍵は新たな育成制度にあった。

「ONE App」のコンセプトのもと、「楽天ペイ アプリ」へとさまざまな決済サービスの機能を一元化し、イノベーションを生み出していく。
その取り組みの中、課題も見つかった。
これまで異なる事業部がプロダクト開発を担当してきたこともあり、サービスごとにコンセプトや強み、成長の方向性の相違があり、機能面・戦略面の検討にも難しさがあったのだ。

プロジェクトを統括するAkiraは、「プロダクトについて考え、成長させることを業務とする専門職の重要性は年々増している」と語る。その専門職であるプロダクトマネージャーの専門性をどう深めていくか。それもイノベーションの創出には欠かせない要素だ。
そこで、課題解決のひとつの方法として導入されたのが、プロダクトマネージャーの育成プログラム。プログラムでは、スキルチェック、知識やスキルを学べるオンライン研修、プロダクトの担当制が3つの柱となっている。

「ONE App」に関する企業としての戦略、サービスごとの戦略を俯瞰的に見てトータルに考えられることも、楽天ペイメントにおけるプロダクトマネージャーの強みだ。その強みを生かして試行錯誤を繰り返しながら、「ONE App」の実現へ向けた歩みを進めている。

  • Miho“サービスが多彩なだけに、対応したい機能が多く、優先順位の意思決定が必要でした。また、私の担当する「楽天ペイ ターミナル」では、パートナー企業の複数あるニーズをどう集約し、楽天ペイメントとしての軸をどこに置くべきかという課題もありました”

  • Hinano“「ONE App」として「楽天ポイントカード」を統合する際の課題は、ユーザにとって有益な情報をどう提示するか。優先順位の検討には育成プログラムの知識を活用しています。さらに、UI・UXの専門的な知識がシステム開発への理解にもつながり、より連携を深めたプロダクト開発を可能にしてくれました”

  • Kackey“AIやアンチマネーロンダリングなどの課題解決には、新しいテクノロジーが不可欠です。最先端のテクノロジーを理解できる学びの機会があることも大きなメリット。他社に負けない新しいサービスや機能の創出につながると確信しています。チーム全体でスキルアップしながら、未来のビジョンを描ける環境でプロダクト開発に挑んでいます”

フィンテック領域での新たな潮流を創り、
未来のキャッシュレスサービスを具現化する。

プロダクトを磨き続けられる環境の中、個々のサービスの価値向上に向けたさまざまな施策も展開。サービスは成長を続けている。特に、1つのアプリにサービスを統合するという戦略は、フィンテック領域の中でも大きな流れをつくり出すはずだ。

例えば、「楽天キャッシュ」。「楽天ペイ アプリ」を通して、楽天の多彩なサービスと連携することで、サービスの距離を近づけ、価値の流動性を持たせることもできる。
「楽天ポイントカード」ではオンラインとオフラインを融合した施策が強化され、さまざまな場所での活用が進み、ユーザの利便性もさらに高まっている。
さらに、キャッシュレス決済サービスを軸としたアプリの展開で、楽天グループが持つサービスアセットとのシナジーにも大きな期待が寄せられている。

楽天ペイメントが実現しようとしている未来。それは、キャッシュレス推進はもちろん、1億以上の楽天ユーザをはじめとする人々の生活を豊かにし、社会をエンパワーメントすることにもつながっていく。
「ONE App」に向けた取り組みはまだ始まったばかり。イノベーティブなプロダクト開発・価値創造に向け、大きな可能性が広がっている。

  • Akira“実現したいのは、ユーザ、パートナー企業、そして楽天ペイメントに利益をもたらす「三方良し」となるサービスの提供です。楽天グループの豊富なサービスとも連携しながら「ONE App」を推進していきたいと考えています”

今後のビジョン

楽天ペイメントはキャッシュレス決済サービスを通し、「お金の新たな価値」を創出してきた。プロダクト本部が目指すのは、ユーザにより良い価値を提供し続け、事業収益を最大限にできるプロダクトを創ることだ。「ONE App」で未来のビジョンを描き、それを実現できることは、楽天ペイメントならではの環境と言っても過言ではない。プロダクトマネージャーたちの挑戦はこれからも続く。

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