Rakuten Payment Inc.

“すべてをひとつに”をコンセプトとして誕生した「楽天ペイ ターミナル」。決済機能、タブレット、プリンター、通信機能(モバイル通信・Wi-Fi)を搭載した、実店舗向けのオールインワン端末だ。
加盟店のニーズに応えると共に、楽天ペイメントとしてのこだわりを具現化したプロダクトは幅広い業態の店舗に導入されている。楽天ペイメントのプロダクトではあるが、楽天グループとしての集大成という意味合いも強い。「ONE Team」としてプロジェクトに挑んだメンバーたちの想いとは?

私たちのミッション・取り巻く課題

ゼロキャッシュ時代に向けて実店舗の「決済のフルデジタル化」を支援

「楽天ペイ ターミナル」が目指しているのは、決済のフルデジタル化。1台でさまざまな決済手段に対応することでユーザの利便性向上という価値を創出する。さらに、リリース後にも機能を進化させ、加盟店向けのサービスを拡充。店舗の業務効率化などの課題解決にも貢献できるソリューションとして位置づけられている。

メンバー

  • プロダクトマネージャー

    Tak

  • プロダクトマネージャー

    Miho

  • セールス

    Api

  • セールス

    Punch

  • モバイルエンジニア

    Mike

楽天グループの協業が
競争力の高い決済端末を生み出す。

「楽天ペイ ターミナル」がリリースされる以前の店舗向け決済サービスは、「タブレットまたはスマートフォン」「決済端末(カードリーダー)」「Bluetooth接続のプリンター」という形でデバイスが分かれていた。
これを統合しようというのが、オールインワン決済端末のププロダクト開発。プロジェクトが始動したのは、2020年6月だった。Takuyaはプロダクトマネージャーとしてプランニングから携わっていた。

楽天モバイルとの協業のメリットは、通信機能に関するノウハウを得られただけではなかった。通信回線をグループ会社が持っていることが他社にはないストロングポイントとなり、より高品質で競争力の高いプロダクトをつくりあげることにつながった。

プロジェクトリーダーのMihoは、事業側と開発側の橋渡し的な役割を担った。社内外のステークホルダーとコミュニケーションを取りながら、必要な要件を一つひとつ詰めていった。

  • Tak“オールインワン決済端末を成立させるためのさまざまな課題があった中、最も苦戦したのは「通信機能」です。SIMを利用した通信機能の品質担保および検討すべき事柄についての知見が楽天ペイメントにはなかった。そこでグループ会社である楽天モバイル社に協力を仰ぎました”

  • Miho“パートナー企業にに不便なく利用いただくにはどうすればいいか。ステークホルダーが多い中、さまざまな意思決定をしていくプロセスでは周りを巻き込む力が必要でしたね”

英国、中国の企業ともコラボし
プロダクトとしての最適解を模索。

楽天モバイル社の協力もあり、外部ベンダーとして英国の企業が参加。ハードウェアは中国のメーカーが担当することとなった。楽天ペイメント側の開発チームのリーダーMikeにとっても新端末のシステム開発は新たな挑戦だった。

加盟店のニーズを集約し、その情報をチームに共有したのは営業のAkariだ。加盟店に受け入れられるプロダクトにするため、何が必要なのか、何を改善すればいいのか。現場に近い視点を生かし、フィードバックをおこなっていった。

何度も試作を繰り返したプロダクトが完成形に近づいた2022年12月、次なるステップとして実店舗を対象としたフィールドテストが始まった。

  • Mike“オールインワン決済端末では、機能をハードとソフトのどちらに実装するかを一つひとつ決めていかなくてはならない。これまではアプリ開発などソフト面のみを担当していましたが、ハードウェアも含めてステークホルダーと連携することが必要でした”

  • Api“さまざまな店舗にマッチする端末にするために、本体の形、色や素材にもこだわりました。そして「楽天ペイ ターミナル」という名前は、100以上の候補の中から決めたもの。私たちの強みがシンプルに伝わり、ブランド力も備わったプロダクトになったと思っています”

フィールドテストを繰り返し、
最善の状態でのリリースを目指した。

フィールドテストにはさまざまな業種の加盟店が協力した。最小で20~30店舗、最終的には3000~4000もの店舗に端末を使用してもらい、不具合を改善していった。
営業企画のマネージャーKazuhiroは、プロジェクトが進むにつれて社内外の期待が高まっていくことを実感していた。

フィールドテストでは、いくつかの不具合やエラーが見つかった。一つひとつの原因を追究して、打ち手の最適解を決めていく作業には、楽天ペイメントの開発担当に加え、楽天モバイルの専門チームも投入された。すべての不具合をゼロにすることは難しい。定量定性のデータを活用しながら、どう不具合を解消すればリスクを最小限にできるかを探った。

  • Punch“「パートナー企業に受け入れられるプロダクトを作ろう」それがプロジェクトに関わったメンバーたちの想いでした。フィールドテストは本番環境でのシステムのチェックです。半年ほどかけて店舗を拡大し、貴重な意見をたくさんいただくことができました”

  • Api“フィールドテストでは「決済のスピードが良くない」などの指摘もありました。英国のベンダー、中国のメーカーとは時差もあり調整が難しい場面もあったと思いますが、開発を担当するメンバーがしっかりと連携を取ってくれましたね。おかげでそのタイミングでできる最善の状態でリリースすることができたと思っています”

リリース後は安定稼働を実現し、
数万の店舗が導入するプロダクトに成長。

2023年7月、「楽天ペイ ターミナル」がリリースされた。

安定稼働は細かなところまでこだわってトラブルシューティングをおこなった結果だ。現在までバグやエラーが発生することはほとんどなく、経営陣からもその安定性を高く評価されているという。

加盟店の反応もポジティブなものが多かった。導入される台数も拡大し、数万を超える店舗が使用するほどになった。営業にとっては、加盟店との接点を増やす機会ともなっている。

  • Marsh Mike“安定して稼働できるかに注目してリリースを見守っていました。大きなトラブルもなく、安心したことを覚えています。開発はリリース後も改善を続けているので、今後ますます良いサービスになると期待していいます”

  • Punch“「楽天ペイ ターミナル」は成長の可能性の大きなプロダクトです。パートナー企業のニーズを反映させると共に、デジタル化の支援といった経営課題の解決にも踏み込むなどビジネスチャンスは広がっていると感じますね”

  • Miho“楽天グループのシナジーを打ち出す意味でも、良いプロダクトができたと自負しています。今後は70以上ある楽天のサービスアセットを搭載し、グループ内のさらなる協業を目指しています”

今後のビジョン

「楽天ペイ ターミナル」の拡張性の高さは楽天グループの新たな価値創造につながる。toB向けの商材をアプリの機能として搭載しながら、楽天経済圏の拡大を将来のビジョンとしている。「楽天ペイ ターミナル」がゲートウェイ的な立ち位置となり、楽天グループの成長に寄与する。楽天グループにしかできない戦略をつくり出し、さらにチャレンジは続いてゆく。

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